2017年03月31日

夢枕獏さんの「ヤマンタカ(大菩薩峠血風録)」

先日行った諫早文化会館での「手島葵」さんのライブでの待ち時間に途中まで読んでいた夢枕獏さんの「ヤマンタカ 大菩薩峠血風録」を昨夜読み終わりました

ヤマンタカ
 何せ高校生の時に読み嵌った「大菩薩峠」を扱った小説で夢枕獏さんが書いたというので読む前から楽しみでした(^^)

・この本の存在は何度かお世話になっているブログ「千々石deその日暮らし」で教えてもらいました<m(__)m>

・単行本で540ページほどの小説でしたから若い頃は一晩で読めたのでしょうが結局1週間ほど掛かったのはやはり「老眼」が影響しているのでしょうね(^^;

・ストーリーは原本の「大菩薩峠」の冒頭部分にある富士浅間神社における奉納試合での机龍之介と宇津木文之丞との試合までを描いた作品ですが実際の主人公は「大菩薩峠」には登場しない新選組の「土方歳三」になっています・・・巽十三郎という剣士を登場させ何と土方歳三と奉納試合を行わせるという設定ですし「宇津木文之丞」も原作からは読み取れないほど詳細に描いています

・「サイコダイバー」シリーズの「美空」の体質を持った登場人物が大きな役割を果たすのは面白いですね

・池田弥三郎さんの著作にも登場する盗賊「七兵衛」はこの作品でも八面六臂の大活躍をしますね・・・泥棒のシーンでは何となく「鬼平犯科帳」を彷彿させます(^^;

・盗賊と剣豪が顔を合わせる・・・というと五味康祐さんの「柳生天狗党」を思い浮かべますがやはり五味さんのほうが迫力があるみたい

・何より面白かったのは片手を切り落とされた剣士が発案したという技・・・子供の頃に愛読していた「伊賀の影丸」の登場人物である「彦三」のオリジナル剣法なんですね(^^)

・本来の「大菩薩峠」はこの後島田左近や宇治山田の米友などが登場して面白くなるので続編を読みたいところですが・・・「虚無」の原因を取り除かれたのでは話が進まないかな?



ssiimm at 09:17│clip!本の散歩道 
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