2009年12月20日
フィニィの3冊
朝日新聞に連載中の筒井康隆さんの「漂流」にフィニィの「盗まれた街」が紹介されていましたのでジャック・フィニィの3冊を紹介しましょうか・・・
最初に読んだのはやはり「盗まれた街」なんですが小学校の頃でしょうか、当然完訳ではなく子供向けにダイジェストされた読み物でしたが記憶に残るほどですから面白かったですね。
その後長いことフィニィの著作は読まなかったのですが学生の頃でしたか早川書房の異色作家短篇集で「レベル3」を読んですっかりファンになってしまいました。
・ゲイルズバーグの春を愛す・・・ノスタルジィSFとファンタジーを集めた短編集なんですが面白かったですね、特にタイトルにもなっている「ゲイルズバーグの春を愛す」「独房のファンタジア」や後の長編の元になった「コインコレクション」などがお気に入りです
ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26
・ふりだしに戻る・・・いわゆるノスタルジィSFの集大成みたいな作品ですね、短編として書かれたいろんな「古き良きアメリカ」を懐かしむSFが偶然に時代を遡るのに対しこの作品は意図的に時代に滑り込む・・・といってもタイムマシンなどを使うのじゃないところがフィニィの独創でしょう。
ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)
・五人対賭博場・・・もちろんSF以外にもいろんなジャンルの小説を書いていますがどれもちょっと他の作家の作品と違うところがフィニィらしいですね、この作品もカジノを襲うというありふれた内容ながら登場人物設定やその襲撃方法が他では類を見ないです。
五人対賭博場 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
このほかにも『夜の冒険者たち』『夢の10セント銀貨』『クイーン・メリー号襲撃』『マリオンの壁』など一風変わった作品が作品が多いですね。

