2008年03月01日

弥生ついたち

今日から3月、毎年この日になると思わず口ずさんでしまう詩があります。

上田敏の翻訳詩「海潮音」の最初の詩 ガブリエレ・ダンヌンチオの「燕の歌」です

弥生ついたち はつ燕 海のあなたの静けき国の
たよりもてきぬ うれしき文を 春のはつ花にほひをとむる
あゝよろこびのつばくらめ 黒と白との染分縞は
春の心の舞姿。
 
弥生来にけり 如月は 風もろともに けふ去りぬ
リスの毛衣脱ぎすてて りんず羽ぶたへ今様に
春の川瀬をかちわたり しなだるゝ枝の森わけて
舞ひつ 歌ひつ 足速の 恋慕の人ぞむれ遊ぶ
岡に摘む花 菫ぐさ 草は香りぬ 君ゆゑに、
素足の「春」の君ゆゑに。
 
−−−−−−−〈以下略〉−−−−−−

高校時代にはこれを含めて海潮音は10篇以上の詩を暗記しましたね・・・その後の人生にまったく役に立っていませんが(^^) ただ夏にめちゃくちゃ暑い時には「夏の帝の真昼時は・・・」とか秋も深まってくると「秋の日のヰ゛オロンの・・・」とかテレビなどで「アホウドリ」と聞くと「波路遙けき徒然の慰草と船人は・・・」とかつぶやいたりしています。

海潮音







これが高校時代愛読した「海潮音」が入っている『上田敏 全訳詩集』です。裏付を見ると昭和44年第九刷となっています。値段は★一つが50円だった頃ですから★4個で200円ですね、 汚い紙がついていますが当時の岩波文庫にはこのパラフィン紙でカバーしていたんです・・・かなり読んだ割にはよく残っていますね(^^)

上田敏全訳詩集上田敏全訳詩集

これが現在の「ワイド版岩波文庫」の同書です。
価格は1,223円ですからやっぱり高くなっています(-_-;)


 

 



ssiimm at 20:48│TrackBack(0)clip!本の散歩道 

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